亥年の2019年春、新しい時代の到来です。〈縁結びリボンだるま〉では「令和改元だるま」を発表して、令和の日々が平和で安寧でありますようにと願います。
「令和改元だるま」は『古事記』で語られる2つの猪の物語をモチーフに描いたオリジナル開運だるまで、紅白2つセットでお届けします。平成のさまざまな出来事を鎮め、令和の新しい再生の萌芽に臨む、そんな開運だるまです。
【令和の赤/再生の赤猪】
出雲大社の主祭神として名高い大国主命(オオクニヌシノミコト)がまだ若かりし頃の話。因幡の国の美しき女性に求婚しようとする乱暴者の兄神たちの付き人として旅に出かけた時のこと。女性が心優しきオオクニヌシを夫に選んだことに立腹した兄神たちは、熱く焼かれた大岩を”赤い猪”に見立ててオオクニヌシに捕らえさせました。灼熱の岩に焼かれ命を落としたオオクニヌシ。それを知った母が天の神に助けを求めると治癒の神が遣わされ、オオクニヌシは生き返り、出雲の国を治めるまでに成長するのです。新しい令和の日々が、美しい花萌ゆる再生の日々でありますようにと願いを込めています。
【平成の白/鎮めの白猪】
景行天皇の皇子で熊襲征討などで大きな成果を挙げた倭建命(ヤマトタケルノミコト)。幼い頃から、その強さゆえ、父より恐れられ、遠ざけられ、討伐遠征ばかりを命じられる日々。ある時、岐阜・伊吹山の神を討ち取るべく出向きますが、目の前に現れた白い猪を”神の遣い”と侮辱し素通りします。この白い猪こそ伊吹山の神そのもの。侮辱された神は氷雨を降らし、その結果、ヤマトタケルは病で命を落とします。戦いに明け暮れ、神をも侮るほどとなった人間・ヤマトタケルの魂を白い猪が鎮めたのです。さまざまな天災、事件などが起きた平成の日々。悲しみや怒りを鎮める、祈りの想いを込めています。